四日市の返礼品に「松阪牛」なぜ? 産地困惑「違和感しかない」総務省へ検討要請

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三重県四日市市のふるさと納税を案内するポータルサイト。同市特産の萬古焼と並んで、松阪牛が紹介されている(一部画像処理)

 三重県北部の四日市市が、市内で生まれ、市外の県中南部で育てた牛を「松阪牛」としてふるさと納税の返礼品にしていることに対し、松阪牛を生産する地域の自治体が、総務省に返礼品の基準再考を求める申し入れをした。背景に浮かぶのは、「生産区域」についての国と松阪牛の肥育農家らの定義の違い。同省は「他の返礼品や自治体への影響も踏まえ、慎重に検討する」としている。
 四日市市へのふるさと納税を案内するポータルサイトには、同市の伝統産業「萬古焼(ばんこやき)」の鍋や市内企業が生産したごま油などと並び、松阪牛の霜降り肉が掲載されている。
 市によると、この牛は市内に本社がある企業の牧場で生まれた子牛を、最終的に松阪...