資料:春原剛「米中百年戦争―新・冷戦構造と日本の命運」



米中両国が 正式に 国交正常化を 成し遂げた 1979年に訪米した ケ小平は
当時のジミーカーター大統領らと 精力的に会談をこなした末、 当時から
世界最先端と言われていた米軍の 軍事技術を 中国に導入する合意を
取り付けたのである。

ケ小平との会談で、 両国のハイレベルな 政治交流を 確認した カーターは
その見返りとして、ハロルドブラウン 国務長官に 最新鋭の 軍事技術について
対中供与の可能性を検討するように指示。
これを受けて、 ブラウンは当時、 国防技術全般を 担当していたペンタゴンの
文民ナンバー3、 ウィリアムペリー( 後の国防長官 )を 中国に派遣した。

冷戦 真っ最中の当時、 米国はいわゆる「 チャイナカード 」とよばれた
外交戦略を 加速させていた。