■ラファイエット総研ディスカッション・ペーパー

『(ギッフェン財である)発泡酒・第三のビール値上げは逆効果』

●本格ビールと発泡酒、第三のビールの税率一本化に向けて、まず2020年10月から発泡酒・第三のビールを値上げ(税率引き上げ)し、本格ビールを値下げ(税率引き下げ)するという。

●そもそも酒税は奢侈品に対する間接税であるが、下級財である発泡酒・第三のビールに対し、上級財である本格ビールは特に嗜好性が強い。

●奢侈品に対する課税強化という目的を達成する観点に立つならば、従って本格ビールに対する課税を強化する方が合理的である。

●実際、接待を伴う飲食店で供されるビールの殆どは本格ビールの方である。

●人為的要因に基づき長引くデフレによって、日本国内ではコロナ禍の前から飲食店での飲酒は減少傾向にあり、上級財の本格ビールの売り上げが伸び悩んでいた。

●そこで酒販店やビール・メーカーにとって利幅の大きな本格ビールの売り上げを梃子入れするため、今般の本格ビール値下げ(税率引き下げ)と発泡酒・第三のビール値上げ(税率引き上げ)が決定されたのだ。

●しかし、デフレ不況からの根本的脱却が実現する前に下級財であり就中ギッフェン財だと考えられる発泡酒・第三のビールを値上げすれば、利幅の乏しい発泡酒・第三のビールの売り上げだけが伸びる一方、本格ビールの売り上げは一段と冷え込む恐れがある。

●家計の所得が頭打ち乃至、減少傾向を辿る中で、多少値下がりしたからといって上級財に乗り換える非合理的な行動に走る消費者は僅少だからだ。

●発泡酒や第三のビールの税率を引き上げる今回の税制改正の本質は、酒販店やビール・メーカーの収益梃子入れに見せ掛け、(低所得者の嗜好品であり下級財たる)発泡酒や第三のビールを狙い撃ちした財務省による増税、緊縮財政政策ということだろう。

●今般の酒税改正の本質は、(極めて逆進性の強い)実質消費税増税と呼ぶべき国賊ポン銀・財務省お得意のデフレ政策だ。



>2001年〜2006年に、『量的金融緩和』という御題目と裏腹に全国銀行貸出平残が減少し続けた理由を、きちんと説明してみて。



>準備預金制度では準備率の引き上げを金融引き締めと呼ぶのに、2001年〜2006年の当座預金残高目標の引き上げを金融緩和と呼んだのは何故? きちんと説明して頂戴!


●小泉内閣当時のポン銀役員(生え抜き及び財務省からの天下り)が、このような出鱈目デフレ政策を強行した結果、日本経済は慢性的デフレと先の見えない不況に陥り、ベビーブームに起因する人口高齢化とは別に、主に経済的制約に起因する少子化と人口減少に見舞われている。

●ところがポン銀・財務省のみならず日本政府全体が、(戦前日本経済を破滅させた)赤門東大卒ポン銀・財務官僚、国賊-井上準之助による出鱈目デフレ政策と同様、今般の出鱈目デフレ政策に関与した赤門東大卒ポン銀・財務官僚を無罪放免にすべく頬っ被りを決め込んでいる。

●ポン銀・財務省は国民に塗炭の苦しみを与えて来た出鱈目デフレ政策を謝罪するどころか、自分達が招いた慢性的デフレ・不況による税収減の尻拭いのため、国民に消費税増税に続き、差し引きで増税となる酒税の税率変更を国民に押しつけようとしている。

●戦前から繰り返される人為的失策である出鱈目デフレ政策を謝罪しない財務省による実質増税、国民に対する尻拭いの強要を日本国民は断じて黙認すべきではない。

●黙認してしまえば、赤門東大卒の国賊ポン銀・財務官僚は、これから先も国民に塗炭の苦しみを与える出鱈目デフレ政策を何度でも繰り返すに違いないからだ。