【防衛】
●「《政府》 北方領土・竹島への『危害射撃』可能との新たな見解」 (「時事ドットコムニュース:2021年03月06日 15時02分」)

<出典> https://www.jiji.com/jc/article?k=2021030600397&;g=pol

「政府は、2月25日、外国公船・軍艦が『日本に上陸するため領海に侵入した場合、海上保安官による「危害射撃」が可能』との新たな見解を示した。」


―「今までとどこが違うの?」

「今まで明確に示されていなかった、外国公船などが日本の領土への不法上陸を目指していれば『重大凶悪犯に当たり、危害射撃の対象になり得るとした』点だ。
 海上警備行動が発令され、海保に代わって『海上自衛隊が対応する場合も同様だ』。」

―「どんな背景があるの?」

「中国が2月1日に海警局の武器使用権限を明記した『海警法を施行』し、自民党が『対抗策を求めた』ことがある。
 これを受け、『2月25日の同党会合で政府が示した』。」

―「過去に海保が射撃した例は?」

「1953年8月、北海道沖で停船命令に従わず逃走した『ソビエト連邦の船が火器を使ったため、海保の巡視船が船体を撃った』。
 2001年12月には、九州南西沖で『北朝鮮の工作船が自動小銃やロケットランチャーで攻撃してきたため、巡視船が正当防衛として射撃した』ことがある。」

−「政府内の声は?」

「政府が今回示したのは、現行法の枠内で可能な『危害射撃の一例』だ。
 このため、防衛省では「中国へのメッセージにはなるが、領海警備の手の内をさらすことになる」(幹部)と指摘する声が出ている。
 外務省からも「『こういう条件でないと危害射撃ができない』と示したようなものだ」(同)との懸念も漏れる。」