https://mainichi.jp/articles/20211209/k00/00m/040/150000c

毎日新聞 2021/12/9 15:38(最終更新 12/9 15:38) 693文字




 警察庁は9日、優良運転者(ゴールド運転免許のドライバー)の運転免許更新時講習について、2022年2月1日から北海道、千葉県、京都府、山口県でオンライン受講の試行を始めると発表した。行政手続きのデジタル化の一環で、マイナンバーカードを保有する人が利用できる。

 試行は4道府県に住所がある70歳未満のドライバーが対象。マイナンバーカードの交付率から試算すると1カ月に計約3万5000人が該当する。警察庁は試行結果を検証し、24年度末から全国で実施する方針。




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ゴールド免許更新、オンライン講習試行

 オンライン受講は約30分の講習動画を利用者のスマートフォンやパソコンで視聴する仕組み。24時間受講できる。

 利用者は各警察の専用ウェブサイトに接続した上で、マイナンバーカードの上にスマホを置くなどして登録情報を読み取らせ、暗証番号を入力して本人確認をする。



 その後、動画視聴に進むが、早送りはできない仕組みになっている。動画は三つに分かれ、それぞれ小テストが出題される。不正解でも次に進めるが、なりすまし防止のため、各テストが終わるたびに自分の顔写真を撮影・送信することが求められる。

 一方、免許の更新手続きをするには免許センターなどに出向く必要がある。警察職員がシステムに保存された受講情報や送信された顔写真を確認し、視力検査などをして新しい免許証を交付する。



 優良運転者は免許の更新前の5年間に無事故無違反だったドライバー。70歳以上の高齢ドライバーにもゴールド免許の保有者はいるが、更新時は優良運転者講習ではなく高齢者講習に進むため今回の試行は対象外となる。20年に優良運転者講習を受講したのは全国で938万人。【町田徳丈】