https://www.jiji.com/jc/article?k=2021121100321
2021年12月11日12時37分




 【ワシントン時事】米エネルギー省は10日、原油価格抑制のため戦略石油備蓄から計5000万バレルを放出する計画の一環として、1800万バレルを売却する通知を17日に出すと発表した。ガソリン高が米国の企業や家計を直撃しており、来年11月の中間選挙を見据えるバイデン政権は対応を急ぐ。
 また同省は、米エクソンモービルに対し480万バレルの石油備蓄を貸し出す計画も承認した。
 バイデン政権は11月23日、日本や中国、インド、韓国、英国と共に、石油備蓄を協調放出すると発表。米国は数カ月かけて5000万バレルを放出する方針で、今回の動きはその第1弾となる。
 エネルギー省のグランホルム長官は、この日の声明で「石油備蓄の放出は供給混乱に対処するための重要な手段だ」と強調した。