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2021年12月17日07時29分

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韓国大統領選の与党「共に民主党」候補の李在明氏=11月25日、ソウル(AFP時事)

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韓国大統領選の最大野党「国民の力」候補の尹錫悦氏=14日、ソウル(EPA時事)




 【ソウル時事】来年3月の韓国大統領選で、与党「共に民主党」候補の李在明前京畿道知事と最大野党「国民の力」候補の尹錫悦前検事総長が、家族の不祥事で相次ぎ謝罪に追い込まれた。候補本人もそれぞれ疑惑を抱えており、スキャンダル追及ばかりが過熱する選挙戦となっている。


 先に表面化したのは尹氏の妻。かつて大学の客員教授ポストへの志願書を提出した際に、職歴や受賞歴を偽った疑惑が報じられた。妻は15日、韓国メディアの取材に「国民に心配をかけ、おわびする」と謝罪。尹氏も「国民の目線と期待に照らして、少しでも至らない点があれば申し訳ない」と語った。
 一方、16日には大手紙が、李氏の長男が常習的に違法なゲーム賭博を行っていた疑惑を報道。李氏は報道内容を認め、「父親として、息子と共にこうべを垂れて謝罪する」と表明した。
 もともと、李氏にはソウル近郊・城南市長時代の都市開発をめぐる疑惑、尹氏には検事総長時代に検察批判者を告発するよう野党関係者に依頼した疑惑がある。政策論争は低調で、有権者からは「これほど内容がない大統領選は初めて」(40代団体職員)、「謝罪がうまい方が当選するのでは」(30代大学院生)という声も聞こえる。