https://www.sankei.com/article/20211231-PUZE7DSEFNPEJLQOUSYIBIG6CM/
2021/12/31 20:19


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5月に中国海南省で開かれた「中国国際消費品博覧会」で展示されたデジタル人民元の支払いができる腕時計型の端末(三塚聖平撮影)

中国・上海外国為替市場の人民元相場は31日、通常取引の終値が1ドル=6・3730元となり、2021年の取引を終えた。前年末比2・6%高で、2年連続で上昇した。6・5%高となった20年から伸びは縮んだが、世界的な景気回復による需要拡大を受けた堅調な輸出を背景に、夏以降は元高基調での推移が続いた。

31日の上海株式市場は、代表的指標の総合指数が前年末に比べ4・8%高の3639・78で取引を終えた。習近平指導部が格差解消を目指して「共同富裕」を掲げ、ITや不動産業界への締め付けを強化。投資家の警戒感が高まり、指数の伸びは限定的だった。

人民元相場は、12月上旬に終値ベースで18年5月以来のドル安元高水準となる6・3457元をつけた。世界的に原材料価格が高騰する中、輸入企業の負担を減らすため中国当局が元高を容認しているとの見方もある。(共同)