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毎日新聞 2022/1/12 07:00(最終更新 1/12 07:03) 467文字




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本部に掲げられたWHOのロゴ=スイス・ジュネーブで、AP

 世界保健機関(WHO)のクルーゲ欧州地域事務局長は11日、今後6〜8週間で欧州の人口の半分が新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に感染する恐れがあると述べた。

 米ワシントン大の研究所による試算だという。クルーゲ氏はオミクロン株の感染拡大の現状について、入院患者数は増加している一方、死者数は横ばい状態との認識を示した。



 オミクロン株の感染者は他の変異株の感染者に比べ、軽症の傾向があることがさまざまな研究で明らかになってきている。

 しかし、ロイター通信によると、WHO欧州地域事務所高官は、新型コロナをパンデミック(世界的大流行)ではなく、限られた一定の地域で流行が繰り返し起きるインフルエンザのような状況「エンデミック」として対処することについて、「不確実性が高く、ウイルスの変異が早いため、時期尚早だ」と述べた。



 一方、フランス保健省は11日、新型コロナウイルスの1日の新規感染者数が36万8149人だったと発表した。イタリアでも同日、1日の新規感染者数が22万532人となり、それぞれ過去最多を更新した。【パリ久野華代】