2022年01月16日12時00分



NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが運営する「+メッセージ(プラスメッセージ)」。3社が携帯電話回線で提供している電話番号をもとに、メッセージや写真を送り合えるアプリだ。

インターネット掲示板では最近、なぜこのアプリが「天下」を取れなかったか議論があった。メッセージアプリ「LINE」の方が便利という人や、周りがLINEを使っているため自分も、という声がある。

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「iPhone」のアプリ配信サービスの「+メッセージ」ページ



先行しているLINEとの差
「+メッセージ」は、2018年5月にリリースされた。ドコモのこれまでの発表によると、利用者数は21年7月時点で2500万人を突破した。一方のLINEは、法人向け公式サイトにある「2021年7-12月期」の媒体資料によると、21年6月末時点での月間アクティブユーザー(活発に利用しているユーザー)は8900万人だ。

複数のメディアやネット上ではこれまで「+メッセージ」が、3社の回線を利用して提供されているMVNO(仮想移動体通信事業者)や、au(KDDI)の「UQ mobile」といった一部サブブランドで使えない点を指摘している。これがLINEに大きく水をあけられている理由のひとつと考えられそうだ。

19年4月24日付の「エンガジェット」日本版でも、フリージャーナリストの石野純也氏が「+メッセージ」普及の課題として、「SMSのように誰もが使えるようなものになるためには、大手3キャリアだけでなく、MVNOも取り込む必要があります」と主張。同アプリの機能拡充の動向はLINEに比べて「遅い」と感じるとした。

一方、主要アプリのLINEは回線を問わず利用可能だ。「+メッセージ」リリース直前、18年4月25日のLINE決算説明会時点では、月間アクティブユーザーは7500万人としており、先行して普及しているという強みも持つ。


MVNO対応開始
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