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2022/01/22 15:59



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経国七海文化園区の開園式典に臨む蔡総統(右から4人目)=総統府提供

(台北中央社)蒋経国(しょうけいこく)元総統を記念した文化施設「経国七海文化園区」が22日、台北市内にオープンした。開園式典に出席した蔡英文(さいえいぶん)総統は、北京当局の台湾に対する軍事的、政治的圧力に直面する中で、台湾を守るとした蒋氏の揺るぎない立場は、紛れもなく現在の台湾人民最大の共通認識だとの考えを示した。

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22日にオープンした経国七海文化園区

同施設は、かつて蒋氏が暮らした「七海寓所」を再整備したもので、多くの関連資料を集めた中華民国初の総統図書館「蒋経国総統図書館」も設置された。台北市と蒋経国国際学術交流基金会が運営する。式典には馬英九(ばえいきゅう)前総統や朱立倫(しゅりつりん)国民党主席(党首)、柯文哲(かぶんてつ)台北市長らも出席した。

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蒋経国総統図書館内の一角

蔡氏は図書館の資料が、台湾社会の対立解消につながるだろうと期待を寄せた。また蒋経国政権下の重要な政策決定や社会の出来事に関する資料の収集、保存、展示を通じ、将来のために過ちを知ることができ、学ぶべきことを手本にできると語った。

その上で、歴史的な出来事を異なった角度から見ることで国民はさらに認識を深め、蒋氏を評価することができると強調。総統選出方法の変化や台湾が権威主義から民主主義に転換したことを踏まえ、歴代総統の評価は人民が決めるべきだとした。

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蒋経国氏が長年暮らした「七海寓所」

市文化局によると、七海寓所は1950年代から60年代までに建設され、蒋氏は69年から88年に死去するまで、妻の蒋方良氏も2004年に亡くなるまで暮らしたという。06年には市の古跡に登録された。

(温貴香/編集:齊藤啓介)