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毎日新聞 2022/2/1 12:53(最終更新 2/1 12:54) 464文字




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経済産業省本館=東京都千代田区霞が関1で2019年2月2日、本橋和夫撮影

 萩生田光一経済産業相は1日の閣議後記者会見で、1月31日に公表した商業動態統計速報(2021年12月分)の一部が3日前の1月28日から同省ホームページに掲載されていたと明らかにした。原因は調査中だが、人為的なミスとみられる。萩生田氏は「政府統計の信頼が揺らいでいる中、誠に遺憾だ」と述べた。

 経産省によると、31日午前8時50分に自動的にホームページ上に公表する予定だったが、28日夕方から31日午前8時10分ごろまで誤って掲載していた。



 掲載していたのは統計の主要指標をまとめた概要。外部からの指摘で気付き、一旦取り下げたうえで予定時刻に改めて公表した。誤掲載している間に、少なくとも100人以上が閲覧したという。

 統計は通常、指定日時に掲載されるよう事前にタイマーを設定するが、1月に省内の情報システムを更新した際に新たな設定手順が職員に十分伝わっていなかったとみられる。



 商業動態統計は全国の小売業や卸売業の販売額などをまとめた統計で、毎月結果を公表している。政府の基幹統計の一つで、市場でも注目されている。【三上剛輝】