https://www.sankei.com/article/20220202-LRQAJERXGJK4RL5SB6GQRC46EM/
2022/2/2 08:46


東京消防庁は、1月31日に丸の内消防署(東京都千代田区)の救急隊が除細動器のバッテリーをつけ忘れて出動し、心肺停止の新宿区の70代男性に、12分間にわたり電気ショックの処置を施せない状態で医療機関へ搬送したと発表した。男性はその後死亡が確認された。電気ショックを施せなかったことと死亡の因果関係などについて、同庁は検証する方針だが、医師は「効果は期待できなかった」との見解を示しているという。

同庁によると、1月31日午前10時半ごろ、男性の家族から119番通報があり、救急隊はバッテリーを消防署に忘れたまま同11時すぎに男性宅に着いた。現場で心肺停止となり、同行した別の隊の機器を用意して経過観察していると一度呼吸が戻った。

その後に再び心肺停止となったが、心臓マッサージなどをしながら搬送し11時半すぎに医療機関へ到着。男性はその後、死亡が確認された。除細動器を使えなかった時間は約12分に及んだ。