https://www.sankei.com/article/20220209-JF74EKQGGFNHXOT6RORIOJYIEQ/
2022/2/9 14:46



JR宇都宮線で1月、車内喫煙を注意された男(28)が注意した高校2年の男子生徒(17)を暴行し重傷を負わせた事件で、宇都宮地検は9日、傷害容疑で逮捕、送検された男の精神鑑定を行うため、鑑定留置を始めたと発表した。地検栃木支部が栃木簡裁に8日請求し、認められた。期間は4月9日まで2カ月間で、刑事責任能力の有無などを調べる。

鑑定留置が決まったのは宇都宮市のホストクラブ従業員、宮本一馬容疑者。宮本容疑者は1月23日正午ごろ、宇都宮線上り列車の車内で優先席に寝そべって加熱式たばこを吸っていたところを生徒に注意されて立腹。車内や自治医大駅のホームで、生徒を土下座させたり、殴る蹴るの暴行を加えたりしたとされる。生徒は顔面骨折で6カ月の重傷を負った。

捜査関係者によると、宮本容疑者は「相手が先に押してきたから、やり返した」などと供述していたという。

宇都宮地検の平野達也次席検事は「事件の態様や勾留中の言動から、公判時に責任能力が争点になると判断した」と説明した。