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2022年02月16日07時09分

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ファスト映画を投稿したとして、著作権法違反容疑で逮捕された高杉幸男容疑者が投稿していた動画の一部(ユーチューブより)

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高杉幸男容疑者が投稿した、家宅捜索を受けたことを報告する動画(ユーチューブより)




 著作権法違反容疑で逮捕された高杉幸男容疑者(48)は逮捕前に時事通信の取材に応じ、「ファスト映画の投稿は人生初の成功体験だった」などと語っていた。別の投稿グループが逮捕された後も、「自分の動画は完全に合法」と主張して活動を続けていたが、昨年9月ごろ突然大半の動画を削除。ツイッター上では違法性を認識したような態度も見せていた。


 高杉容疑者は取材に対し、ユーチューブ上で「ファストシネマ」や「ダークシネマ」といった動画チャンネルを運営し、月10万円前後の広告収入を得ていたと説明。当初は料理や書籍紹介の動画を投稿していたが注目されず、2020年春にファスト映画投稿を始めたという。
 うち1本は一夜にして再生回数が20万回を突破し、「好調な『ファスト映画人生』が始まった」(同容疑者)。動画に使った映像は「レンタルDVDからコピーした」と話す一方、「動画収益の一部は著作権元に支払われている。これのどこが違法なのか」と主張する場面もあった。
 昨年6月に別の投稿グループが宮城県警に初摘発されると、ユーチューブ上でファスト映画を投稿していたアカウントは大半が撤退したが、高杉容疑者は投稿を継続。同9月ごろには一転して動画の大半を削除し、「ネタバレなし」での映画批評などに路線変更した。逮捕前には、県警の家宅捜索を受けたと動画で報告。事情聴取の様子を自ら話す動画も限定公開し、有料会員になるよう呼び掛けていた。