職員だった女性が子どもに「顔面偏差値低い」などと発言、熊本市内の乳児院が施設で心理的虐待があったことを明らかにしました。

心理的虐待が行われていたという熊本乳児院がきょう12月7日 会見を開きました。

熊本乳児院
「心よりお詫び申し上げます。すいませんでした」

当時、熊本乳児院の職員だった女性が子どもに発した言葉が・・

熊本乳児院 傘正治 副院長
「『顔面偏差値低いよね、デブだよね』という言葉が発せられた」

この発言について熊本市は、心理的虐待にあたると認定しました。

元職員の女性は「冗談のつもりで言った」と話していると言うことです。

乳児院とは保護者と生活ができない子どもが24時間生活する施設で、熊本乳児院では0歳から3歳の子どもが生活しています。

熊本乳児院によりますと他にも、別の女性職員が食事介助中に嫌がる子どもに対し「嫌なら食べんでいい」と言うなど、厚生労働省の省令に抵触する発言が確認されたということです。

これらは2019年度から2021年度にかけての発言で、熊本市は今年2022年3月熊本乳児院に再発防止に関する改善勧告を出しています。

今回の心理的虐待、その要因はどこにあるのか専門家は次のように分析します。

虐待問題に詳しい 日本女子大学 林浩康 教授
「きちんとした研修を受けていないとか、技術や知識の不足といった複数の要因が重なって、一番弱いはけ口が子どもに向かうということじゃないかなと」

また、コロナ禍によって職員間の関係性が希薄になっていることや、働き手を育成する時間が不足してる可能性があるとし、今後を悲観的に捉えます。

虐待問題に詳しい 日本女子大学 林浩康 教授
「コロナ禍の中で、非常によりストレスフルな状況にあるので、ここ数年こういう事態が続くのではないかなと思う」
https://news.yahoo.co.jp/articles/afec840019509ba3630e1a74823ff81f05d9ac84