0001蚤の市 ★ [KR]
2023/07/28(金) 09:11:30.57ID:VVbg2jlV9旧庁舎は一九六三年完成の鉄筋コンクリート造りで地上五階、地下一階。四本の柱が建物を支える構造で、三階より上は建物から床や窓が張り出している。増築を見越し、予定地も確保されていた。市庁舎としては八一年まで使われた。
ドコモモジャパンは「菊竹の『市民と行政が信頼し合い、支え合う関係でなければならない』という思いを巨大な四本の柱と、支えられた床で表現した」と指摘している。
最上階の5階にある議場の天井。明かり取りの十字型スリットが入っている
最上階の5階にある議場の天井。明かり取りの十字型スリットが入っている
メタボリズム建築は、黒川紀章さん設計の「中銀(なかぎん)カプセルタワービル」(東京・銀座、七二年完成)や、菊竹さん設計の旧都城市民会館(宮崎県都城市、六六年完成)などで知られるが、ともに解体されている。
ドコモモジャパンは、二一年度までに中銀カプセルタワービルや旧都城市民会館、国立西洋美術館(東京・上野)など国内二百六十四件の建築物を選定。二二年度は、旧館林市庁舎や川崎市河原町高層住宅団地(現・河原町団地)、日本キリスト教団国分寺教会(東京)、奈良県庁舎など十六件を新たに選んだ。
県内では、高崎市の群馬音楽センター(一九六一年完成、アントニン・レーモンド設計)と、安中市の旧松井田町役場(五六年完成、白井晟一(せいいち)設計)が過去に選ばれており、旧館林市庁舎で三件目。
<メタボリズム> 「建築や都市は不変な構造ではなく、時間や社会の要請によって新陳代謝するもの」とする建築運動理論。本来は生物学用語で「新陳代謝」の意味。1960年代、菊竹清訓さんや黒川紀章さん(1934〜2007年)、槇文彦さん(1928年生まれ)らが提唱した。日本から発信した建築理論として、世界でも広く知られている。
東京新聞 2023年7月28日 08時04分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/266069