国民民主党の前原誠司代表代行は2日、国会内で記者会見を開き、党代表選(21日告示、9月2日投開票)に立候補すると正式に表明した。玉木雄一郎代表との一騎打ちになる可能性が高く、自民党との距離感や、日本維新の会などとの野党協力のあり方が争点となる見通しだ。

 前原氏は会見で「自民にしっかり対峙(たいじ)する強い野党が必要だ。非自民、非共産の枠組みで野党結集を進め、政権交代への道筋をつけたい」と強調。自民との対決姿勢を鮮明にした。

 玉木氏は、同じく旧民主党を源流とする立憲民主党とは距離を置きつつ、政府予算案に賛成するなど与党寄りの姿勢が目立つ。前原氏は、内閣支持率が低調でも政権が維持されるのは、野党が割れているからだと指摘。「自民の補完勢力にならない。自民を利することはしない」とし、維新や憲法・原発などの考えが近い立憲の一部議員らと連携して政権交代を目指す考えを示した。

 前原氏は、党所属議員や国民民主を支援する連合傘下の産業別労働組合幹部らと意見交換を重ね、立候補に必要な推薦人(国会議員4人・地方議員4人)をすでに確保したとしている。(松井望美、楢崎貴司)

朝日新聞 2023年8月2日 12時00分
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