「京都は発展性がなく、クリエイティブなものも少ない。お寺が好きとかならよかったんだけど(笑)。」

元記事:http://tokyowise.jp/special/vol11/11-10_keitosakai_sumiretaya.html

多屋:私は生まれも育ちも池袋です。父の実家が初台で、母は九州出身、銀座のママをやっていました。

多屋:東京の人は小さい頃からいいものをたくさん見てきているし、色んな種類の大人がモデルとして身近にいるから、選択肢は多いですよね。
やりたいことがあったときに情報がすぐに得られるし、いいものに届く可能性が高い。いえばなんとなく手に入るから、そのぶん頑張らなかったりするけど。

多屋:一度東京離れて京都に4年程住んでいたんですけど、やっぱ東京がいいなって実感しました。
京都は不便ではないけど、その日その日で生活している人が多くて、発展性がなく、物足りなく感じてしまう。
クリエイティブなものも少ない。お寺が大好きとかならよかったんだけど(笑)。

酒井:私は東京か、葉山とか、どこでもいいかなぁ。(多屋の「神戸とかでもいいの?」という質問に)うん。
・・・でもやっぱり最終的にはすみれちゃんみたいに東京に帰りたいって思うかもね(笑)。
でも、(すみれちゃんは)一度外に出てみたから改めて東京がすごい刺激的な場所なんだってわかったんだね。
そうだ、東京がおもしろいのは、地方からきて頑張っている人たちがいるからなんだね、きっと。

多屋 澄礼
1985年生まれ。Tavi Gevinson編集の『Rookie Year Book One』日本版の翻訳監修をつとめ、
アレクサ・チャン『IT』日本語版、女性ミュージシャンのライフストーリーを綴った『フィメール・コンプレックス』、
3月 京都のガイドブックとして『NewKyoto 京都おしゃれローカルガイド』などを執筆している。
2009年にDJグループTwee GrrrlsClubを結成し、レーベル&ショップ、「Violet And Claire」オープン。
「Violet And Claire」では女性作家や海外の雑貨などをセレクトしている。
伊勢丹新宿店 Isetan Girls フロア選曲など音楽、ファッションを軸に活動中。
http://www.violetandclaire.com

「装苑」Blog http://soen.tokyo/blog/taya/

多屋: 私は池袋にあったセゾン美術館とか、小さいころから展覧会で絵画を見たり、コンサート行ったり、
いわゆる英才教育を受けていた。高校時代にラフォーレミュージアムとかで見たものの影響は今に生かされてますね。

ー話題変わりますが、そもそも東京出身と地方出身の人の違いってなんですかね。
多屋:うーん、もちろん地方出身の友達もたくさんいますが、話してるとなんとなく(東京出身かそうでないか)わかるし、
最終的に仲良くなる子は東京出身の子が多いかな。実家が都内にあるせいか、心に余裕がある。最初の基礎が一緒だと楽ですよね。

ーギャルブーム終焉の頃だと思うけど、マルキューとかは行かなかった?
多屋:行かなかったですね〜。あのカルチャーは地方のものだと思うし。

多屋:うちはお父さんは東京の初台で生まれて、トップの都立高校出て、東大出るっていうエリートコースを辿ったボンボンだから、
欲があまりなさそうだった。銀座で散々遊んでてママに出会ったんだけど(笑)。