来年夏の参院選熊本選挙区(改選数1)で、立憲民主党熊本県連が県議の松野明美氏(53)=熊本市=に
野党一本化候補として出馬を要請する意向を固めたことが5日、分かった。近く本人に打診する。

 立民県連は共産党県委員会、社民党県連合、支援団体の連合熊本と反自民党票の受け皿になる一本化候補を擁立する方針。
関係者によると、元陸上選手でタレントとしても知名度が高く、各種選挙でトップ当選を重ねた松野氏を評価する声が高まったという。

 松野氏は実業団のニコニコドーで活躍し、1988年ソウル五輪の女子1万メートルに日本代表として出場。95年に引退した。

 2010年の熊本市議植木町選挙区増員選挙で初当選し、
15年に県議に転身して2期目。過去4回の選挙のうち3回でトップ当選した。県議会では無所属で活動。
選択的夫婦別姓制度賛成など、採決では第2会派の立憲民主連合と歩調を合わせることもある。

 県内の野党各党は、16年と19年の参院選熊本選挙区に「統一候補」として女性弁護士を擁立したものの連敗。
10月の衆院選では熊本1〜4区と比例代表九州ブロックで全候補が落選した結果、県選出の野党国会議員がゼロになり、態勢立て直しを迫られている。

 来年夏の参院選熊本選挙区には自民党現職の松村祥史氏(57)も4選を目指して立候補を予定している。(高宗亮輔)

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