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枝野幸男/1964年生まれ。日本新党の候補者公募に応募して93年、衆院選に初当選。2017年から立憲民主党初代代表を務めるも、辞任を表明 (c)朝日新聞社

 今回の衆院選で明暗の分かれた立憲民主党と日本維新の会。それぞれ代表を務めた枝野幸男氏(立憲民主党)と松井一郎氏(日本維新の会)をファッションデザイナーのドン小西さんがチェックした。

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 しかし驚くよね。この2人の党代表。同じ57歳のスーツ姿だっていうのに、まったく様子が違うもんな。まず枝野代表のスーツは見たところけっこうな高級品なのに、スゴみや説得力が見事に感じられない。この人が代表になったときは、オーラがみなぎって別人みたいだったけど、もうすっかり元に戻っちゃったね。

 一方、松井代表は、長めの背広とオールバックが特徴の80年代オラオラ系で、スゴみを利かせすぎ。バブル時代みたいなイケイケの大阪ノリで、俺もここまできたで〜という自画自賛が、全身からにじみ出てるよ。

 ま、ご両人とも、古くさい格好っていう共通点はあるけどさ。松井代表のほうが内面が見えて、キャラが立ってるところで差をつけたね。世の中が大きく変わってしまうポストコロナ時代。口だけは達者だが何の匂いもしない枝野より、新庄新監督ばりに趣味はヘンだが、ベタな松井に頼りたくなる気持ち、わかります。はい。

■評価は……?

・枝野幸男(立憲民主党代表)
2DON! 「普通にしか見えない高級スーツが説得力ゼロ」

・松井一郎(日本維新の会代表)
2DON! 「大阪ノリのイケイケスーツが古いです」

(構成/福光恵)

※週刊朝日  2021年11月19日号

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