【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は28日、南東部・蔚山の太和江駅で開かれた東南圏4鉄道建設事業の開通式に出席し、「南北鉄道が連結され大陸鉄道につながれば東南圏地域はユーラシア進出の拠点になるだろう」と述べた。

東南圏4鉄道建設事業は南東部の大邱市、慶尚北道の永川市と慶州市、蔚山市、釜山市を広域鉄道で結ぶ事業。

文大統領は「交通網を通じて東南圏が一つの経済圏になれば、人口1000万人、経済規模490兆ウォン(約47兆3500億円)のメガシティーが造成されるだろう。東南圏鉄道はメガシティーに向かう最初の一歩だ」と強調した。

また、「さらに大きな夢を持てば、東南圏鉄道は将来、大陸鉄道につながる出発地点になるだろう」と述べた。「東アジア鉄道共同体」構想が実現した場合は、海上運送で60日かかった釜山からオランダまでの運送期間が37日に短縮され、運賃も約半分に低下するなど経済効果が非常に高くなるとの見通しも示した。

文大統領は2018年8月の光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)に行った演説で、韓国と北朝鮮を鉄道で連結し、中国、ロシア、モンゴル、日本、米国との協力の下で欧州までつなぐ「東アジア鉄道共同体」構想を提唱した。

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