0001きつねうどん ★
2021/12/29(水) 17:42:52.46ID:CAP_USERhttps://www.yomiuri.co.jp/media/2021/12/20211227-OYT1I50155-1.jpg
人気を集めたカツ丼
「カツ丼、ツーです」――。正午頃、いつものように従業員の大きな声が調理場に響き渡った。入り口は来店客であふれ、オムライスやから揚げ定食など次々と注文が入り、スタッフも大忙し。帰り際、多くの客が「ごちそうさま」「ありがとう」と声をかけていた。
営業開始時期ははっきりしないが、県警が保管する設計図には１９７２年、高知署が完成した当初から食堂がある。現在の店長・田内千鶴さん（６１）は１０年前に知人から引き継いだ。
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お昼時、大勢の客でにぎわう店内
丼ものや麺類など約３０種類とメニューも豊富で価格は６００円前後。多い日は１日に１００人以上が来店していた。来年５月に道路を挟んだ北側に移転予定の新庁舎に食堂はなく、年末で閉店することになった。
勤務が不規則な警察官にとって食堂の存在は大きかったようだ。３０歳代の男性巡査長は「急な仕事で休憩が遅れても、あとから上の階まで運んでくれた。誕生日には１品おかずを追加してくれた。いつも元気が出ました」と振り返る。
意外にも一般客の利用が７、８割を占めた。近くで働く会社員（４１）は２年ほど前にインターネットで見つけて同僚と通うように。「警察署でご飯？と最初は驚いたが、安くておいしくてお気に入りでした」。家族でよく利用したという市立はりまや橋小１年の児童（７）は「今日もおなかいっぱい。できたら、また食べたいけど……」と残念がった。
田内さんは功績をたたえられ、２８日に県警から感謝状が贈られる。「いつもバタバタしていたが、いろんな人と巡り合えました。最後までおいしい料理を届けます」と話した。
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