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米山隆一氏(東スポWeb)

 衆議院議員の米山隆一氏が11日、ツイッターを更新。昨年末にNHK・BS1で放送した河瀬直美監督の密着ドキュメントで事実と異なる内容があったことに言及した。

 問題のドキュメント「河瀬直美が見つめた東京五輪」は五輪の公式映画を撮影する河瀬監督に密着したもの。その中で番組に登場したある男性について報酬をもらって「五輪反対デモに参加している」などというテロップが流れた。

 しかし、視聴者からの問い合わせで調査したところ男性は「過去に金銭をもらってデモに参加したことがある」「五輪反対デモに参加しようと考えている」とテロップと異なる趣旨の発言していたことが判明した。

 テロップは担当ディレクターが補足取材し作成したが、男性が反対デモに参加した事実は確認できなかったという。NHKは9日「字幕の一部に不確かな内容があった」と陳謝した。

 河瀬監督も10日「当該男性から『お金を受け取って五輪反対のデモに参加する予定がある』といった話が出たことはありません」「本当に残念です」とコメントを出した。河瀬監督が知らないところで男性の映像が使われたという。

 これに米山氏は「河P監督のこのコメントが真実なら、NHKは全く事実の根拠なしで字幕を作り、放送したと言うことになります。それはただ単に『不適切な字幕』と言えば済むことではなく、経緯の調査と説明が必要でしょう」とNHKに詳細な説明を求めた。

 その上で「そうでなければ、NHKの番組全てが信用できなくなってしまいます」と訴えた。

 NHKは「取材と制作はすべてNHKの責任で行っている」「河瀬さんらに責任はない」と説明している。

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