韓国には根強く自虐史観があるとし、これを批判する記事が韓国メディアに掲載されている。自虐史観のルーツは日本にあると指摘している。

国際新聞は先月、ホ・ソンガン=ロッテ奨学財団理事長の寄稿文『自身を卑下する歴史認識』を掲載し、自国の歴史の明暗を直視しつつも、堂々とあるべきだとの論調を展開した。

ホ理事長は、「どの国にも輝く歴史もあり、苦難の歴史もある」とし、「歴史を知るべき理由は、輝く歴史には希望を見て、苦難の歴史から教訓を得るためだ」と指摘した。

続けて「輝く歴史だけを強調して慢心すれば、極端な自己陶酔に陥ることになる。苦難の歴史だけを強調すれば、自分を卑下して自暴自棄な奴隷の人生を生きることになる」と述べる。

ホ理事長は、以下を日本統治時代の朝鮮総督府による「朝鮮総督府高等警察要史」をもとに、「朝鮮人が自身の歴史と伝統を学べないようにして朝鮮民族の魂と文化を喪失させるようにした」「彼らの先祖と先人たちの無能と悪行を誇張して教え、朝鮮の青少年に親と先祖への蔑視感情を起こさせた」「そこに日本の文化、日本の偉大な人物を紹介することで同化効果が得られる」など(指示が)みられるとし、「これ以上説明が必要ないほど恐ろしい日帝の悪巧みだ」と強調した。

続けて「残念ながら、日本の35年間、朝鮮青少年はこの観点から教育を受けた」とし、「朝鮮は未開解自ら歴史を発展させる能力がなく、古代にも中国と日本の植民地時期に初めて歴史が発展し始めた」「朝鮮民族は劣等で党派の戦いに没頭し、国が滅びた。朝鮮人は未開で不良根性があり、干しメンタイのように叩いてこそ味がする」などといった教育を重点的に注入されたと伝えた。

ホ理事長は、このような教育内容をについて「一言で言えば、優秀な日本人が朝鮮人を支配するのは朝鮮人にとっては祝福ということだった。朝鮮人が自分を卑下して奴隷の人生を受け入れさせようとする試みだった」と分析している。

その上で「残念ながら、このような教育の残骸がまだ私たちの社会に広くも深く残っている。特に知識人の間でそうだ」とし、朝鮮は日本のおかげで近代化できたという「日本植民地近代化論」を唱える韓国学者たちを批判した。

ホ理事長は「誰も私たちのプライドを守ってくれない。私たちの地位に合った堂々とすることが、私たちの未来を担保する前提条件だ」とし、「日本政治の韓国への認識は本質的に変わっていない」と指摘している。

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