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北金ケ沢漁港で2月としては過去最高の漁獲量となったサバ(読者提供)

 青森県深浦町北金ケ沢(大戸瀬)漁港で2月に入り、マサバなどサバ類の漁獲量が増加。10日時点で、2月としては1981年以降、過去最多となったことが県水産総合研究所(水総研、平内町)の集計で分かった。

 水総研発行の漁海況速報「ウオダス」によると、北金ケ沢漁港でサバ類の漁獲量は年間約12トン(直近5カ年平均)だが、2月は1〜10日だけで60トンほどの水揚げがあった。年間漁獲量の5倍余りに相当する。

 同漁港でサバの漁獲量が比較的多かったのは1980年代で、12月が中心だった。80年代の年間漁獲量は30〜90トンほどだった。

 北金ケ沢漁港には新深浦町漁協の本所がある。今冬はマダラやヤリイカの漁獲が多く、ハマがにぎわった。同漁協の小枝裕幸組合長は「一昨年はシマダイ、昨年はタコが豊漁だった。取れるのはありがたいが、海はどうなっているのか。一過性の水揚げではなく、安定した漁業を望んでいる」と話した。

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