0001きつねうどん ★
2022/02/22(火) 19:21:57.02ID:CAP_USERアリサさんは今、その技術をロシアとの現実の戦争で使わざるをえないのではないかと心配している。
「人が死ぬのは恐ろしい。しかも自分の命だけでなく、7歳の子どもの命がどうなるかと思うと、いっそう怖くなる」。アリサさんはキエフ近郊の自宅で行われたロイターのインタビューでこう語った。息子のティムールくんはアニメを観ていた。
姓を伏せることを条件に取材に応じたアリサさんは、「この子が愚かな隣国のために傷つくことがあるかもしれない。ロシアはもう決して兄弟国ではない」と語る。
ロシアが数万人規模の部隊をウクライナ国境近くに集結させたことで、ウクライナと西側諸国はロシアが侵攻準備を整えているとの懸念を募らせている。ロシア側は侵攻の意図を否定している。
アリサさんが領土防衛隊に加入したのは1年半前。他の多くの人々よりも早かった。ロシア軍部隊の集結を受け、ウクライナ政府は1月、予備役を最大13万名の兵力を持つ軍団に編成する意向を表明した。
アリサさんによると、毎週土曜日に行われる訓練への参加者は、週毎に何十人も増えている。
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2月20日、 ウクライナの首都キエフのオフィスで働くアリサさん(写真)は、以前からスポーツ射撃が趣味で、1年半前には戦闘技術を身につけるために地元の領土防衛隊に加入した。写真は19日、キエフ近郊のアリサさんの自宅で撮影(2022年 ロイター/Antonio Bronic)
アリサさんはこの週末もいつものように、迷彩服を着て、自宅に保管してある2丁の小口径の銃のうち1つを手にして訓練場に向かった。訓練場は松林の中にあり、砂丘や古い線路、そして放棄された建設現場が数カ所残っている。
訓練への志願者はアリサさんの他に数十人。ほとんどが一般市民としての仕事を持つ30代後半から40代の男性だ。あるときは武器を置き、あるときは構え、敵の妨害工作からコンクリートの建物を守る任務を帯びた小人数の哨戒隊の一員として7時間を訓練に費やす。
アリサさんは、少なくとも基本的な訓練を受けていることで少し安心すると話す。
「万が一戦争が始まった場合に、危険なA地点から安全なB地点に移動する方法は分かっている」とアリサさん。
「自分が銃撃を受けたとき、銃火にさらされたティムールや友人、隣人たちを助けるのにどうすればいいかも心得ている」
<週末も早起きに>
オートバイを愛するアリサさんは、趣味を同じくする夫と共に50以上の国を訪れたことがある。職場はサイバーセキュリティ関係の団体で、彼女はメディア対応を専門としている。
平日の仕事の後でぐったり疲れていても、自己都合で訓練を休まないように心がけている。
「平時であれば疲れていたら訓練をサボるかもしれないが、今はこれ以上ないほど訓練が必要なときだから、早起きして訓練に行くようにしている」
新たな技術を身につけるのは自信と勇気を与えてくれるから好きだが、それを使うときが決してこないことを願っているという。
「怒りや憎しみは感じるし、予定もキャンセルした。自分にはあまりにも非現実的に思えるし、21世紀の文明社会でこれほど愚かなことがなぜ起こるのか理解できない」と、アリサさんは言う。
(翻訳:エァクレーレン)
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-alisa-idJPKBN2KQ0JN