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立憲民主党の泉健太代表

 ウクライナが日本側に打診したゼレンスキー大統領の国会演説を巡り、立憲民主党の泉健太代表が16日、岸田文雄首相との首脳会談と共同声明を演説の「絶対条件」とツイッターに投稿し、批判が寄せられている。慎重姿勢を批判された泉氏は17日の投稿で、演説について「実施が前提だ。立憲が反対している事実もない」と釈明した。

 与野党はオンライン形式などでの実施を調整している。泉氏は16日、「他国指導者の国会演説は影響が大きい」と指摘。一方的な主張をする場になりかねないとの懸念があるとみられ、「日本の国民と国益を守りたい。だから国会演説の前に首脳会談・共同声明が絶対条件だ」などと投稿していた。

 泉氏のツイッターには「一つの見識だ」(共産党の穀田恵二国対委員長)とする意見の一方、「ロシア寄りなのか」「国際的な信用を損失する」などの批判も多数寄せられた。これを受け、立憲の小川淳也政調会長は17日の記者会見で「形式的に首脳会談や共同声明を必須条件とすることに意味はない。(日本・ウクライナ間の)下準備は必要だ」と述べた。【田所柳子】

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