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「ウクライナ情勢と台湾問題」をテーマに議員を前に講演する自民党の石破茂氏=14日午後、国会内(矢島康弘撮影)

自民党の石破茂元幹事長は14日、ロシアのウクライナ侵攻と台湾情勢をテーマにした勉強会を国会内で開いた。石破氏は昨年12月に自身の派閥を解消した後、独自の勉強会を定期的に開催しており今回が3回目。勉強会は再起への始動と見る向きもあるが、先は見通せないようだ。

「(台湾有事に備え)自衛隊と台湾軍の連携をきちんとやっていかなければならない」。石破氏は14日の勉強会で、質疑も含めて1時間半近く講演し、持論を次々と展開した。米国の核兵器を自国領土内などに配備して共同運用する「核共有」の議論を提起するなど存在感を示す安倍晋三元首相への対抗心もちらつく。

石破氏は昨年9月の自民党総裁選に出馬せず、旧石破派に所属した議員の他派閥への移籍が相次いだ。ただ、3月2日の初回勉強会には約60人、2回目は20人以上、今月14日は約35人の議員が参加し、今でも一定の求心力は維持している。また、菅義偉前首相が近く開催を予定する勉強会をめぐっても二階派(志帥会)や森山派(近未来政治研究会)との連携を模索しているとされる。

ただ、石破氏がこれまでの党総裁選で連敗した原因とされるのは人付き合いの悪さだ。これを克服できるかが再浮上の条件とみられているだけに、勉強会は自らも学ぶ場になりそうだ。(大島悠亮)

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