タス通信によると、ロシアの議会で25日、軍の志願兵の年齢制限を撤廃する法案が可決された。ロシアでは現在、18歳から40歳までのロシア国民と、18歳から30歳の外国人が軍と志願兵の契約を結ぶことができるが、この年齢の上限と下限の両方がなくなる。欧米ではウクライナ侵攻後のロシア軍の戦死者は最大1万5千人にも上るとの指摘が出ており、兵員不足を補う狙いがあるとみられる。

 ロシア下院では法案は通常、当初案を修正しながら3回に分けて審議されて可決されるが、志願兵の年齢制限撤廃の審議は25日に第1回から第3回までが一気に行われ、全会一致で可決された。その直後に上院も承認した。近くプーチン大統領が署名し、発効するとみられる。

 インタファクス通信によると、法案を提出した与党「統一ロシア」の議員らは「精度の高い武器や機材を扱うには、高い技術を持つスペシャリストが欠かせない」とし、適齢期は40~45歳などと説明したという。

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