大阪府松原市のアイガモ販売会社「ツムラ本店」で、アイガモ農法に使われるヒナの出荷が最盛期を迎えている。

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すくすくと育つアイガモのヒナ(大阪府松原市で)=川崎公太撮影

 同農法は、水田に放ったアイガモが害虫や雑草を食べて駆除し、フンが肥料になる。また、稲をつつくので、その刺激で稲の成長が促されるという。

 同社では、4月下旬頃から6月下旬までの間、アイガモを使用する農家に約3000羽を出荷する。飼育場では10センチほどに育ったヒナが「ピィ、ピィ」と騒がしく鳴きながら、餌をついばんだり水遊びをしたりする姿が見られた。飼育を担当する男性(31)は「農家の高齢化が進む中、人手不足の解消になるし、若い人たちが農業に興味を持つきっかけにもなれば」と話している。

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