回転寿司チェーンの最大手に、一体何があったのでしょうか。
豪華かにづくしを紹介するCM。「スシロー」がキャンペーン初日の去年11月26日から17日間、テレビで放送したものです。

公正取引委員会などの調査によると、キャンペーン期間中にもかかわらず、かにづくしの商品を1日以上提供しなかった店が、全国で583店舗あったということです。

中には、キャンペーンが始まった初日から、提供をしていなかった店もありました。

【公正取引委員会の会見】
「本日、消費者庁は、株式会社あきんどスシローに対しまして、景品表示法の規定に基づきまして措置命令という行政処分を行いました」

「あきんどスシロー」が景品表示法違反で国から措置命令を受けたのは、これだけではありません。

公正取引委員会によると、新物のウニを打ち出したキャンペーンも、去年9月の中旬、テレビCMや自社のウェブサイトで宣伝をしていましたが、実際は、キャンペーン後半の4日間、ほとんどの店舗が、商品を提供していませんでした。

【公正取引委員会の会見】
「全国の消費者を対象に『おとり広告』を行っていたものであります。そのため、この行為が一般消費者に与えた影響は非常に大きい」

公正取引委員会によると、当初からスシローには売り切れについての苦情が相次いでいたということです。

また、広告に「売り切れ御免」などの表示はあるものの、消費者が受け取る印象と実態が合っていないため、景品表示法違反のおとり広告にあたると判断しました。

スシローは調査に対し、こう答えたと言います。

【公正取引委員会の会見】
「(ウニについては)自分たちが想定したものよりも多く売れたと。途中で足りなくなり。カニについては、初日からすでに提供できないという店舗もありました。なぜ提供できなかったのかということについては、彼らとしても不明だと」

スシローは自社のHPで「措置命令を真摯に受け止め、消費者庁と調整のもと広告表現の見直しや景品表示法に関する研修などを実施し再発防止に努めてまいります」とコメントしています。

https://www.ktv.jp/news/articles/f7835e9a_36b3_45ff_8c8d_390503a43ee9.html