0001きつねうどん ★
2022/06/27(月) 12:03:35.92ID:CAP_USER第四北越銀行湯沢支店前で演説を行う森裕子氏(左)と枝野幸男前代表(カメラ・瀬戸 花音)
2016年に改選定数が1になった新潟選挙区は、今回も与野党で事実上の一騎打ちとなった。16年の選挙を約2000票差で逃げ切った立憲民主党の森裕子参院幹事長(66)は知名度を武器に浸透を図る。一方、16、19年と連敗中の自民党は元県議の小林一大(かずひろ)氏(49)を擁立。野党が物価高の要因として「アベノミクス」批判を強める中、安倍晋三元首相(67)が急きょ新潟入り。同じ日に立民前代表の枝野幸男氏(58)も応援に入り、舌戦を繰り広げた。(瀬戸 花音)
4選を目指す森氏は23日、越後湯沢駅近くの商店街で枝野前代表と支持を訴えた。「尊い議席をなんとしても守らなければならない! 壮絶な戦いです」
同じ日、約100キロ離れた糸魚川駅前には、小林氏の応援に訪れた安倍元首相の姿があった。安倍政権下で、首相と野党第1党の代表としてやり合ってきた2人が、新潟の地でも「激突」した。
野党はこのところの物価高と結びつけた「アベノミクス」批判に力を入れているが、安倍氏はこの動きに敏感になっているという。立民の泉健太代表(47)が金利引き上げの必要性に触れたとたん、別の演説会場で民主党政権を念頭に「悪夢のような時代に戻る」と反撃。自民党関係者は「相当、神経をとがらせている」と話す。
糸魚川駅前の街頭演説でも、アベノミクス批判を意識したのか、安倍氏は原油価格や小麦などの原材料の値上げは抑えられていると強調。首相に戻ったかのように、「(選挙後に)臨時国会を開いて、しっかり補正予算案を組んで、思い切った対策をやっていく」と表明した。
これに対し、安倍氏と数々の論戦を繰り広げてきた枝野氏は「この10年で良くなったのは一部の大企業と、安倍さんの周辺の仲良し」と批判。岸田政権が発表した電気代のポイント還元制度についても「普通の家庭で、月数十円。何が物価高対策だ」と越後湯沢で怒りをあらわにした。
1人区では最も「し烈な大激戦区」(自民党幹部)。両陣営の差は数ポイント以内で、日々情勢は変化している。舌鋒(ぜっぽう)鋭い追及で知られる森氏は参院議員を3期務め、地元での知名度は高い。前回選挙では無所属だったが、野党統一候補となり3選。今回は立民の公認候補となった。「山あり谷ありでしたが、6年前と比べても、今回は支援してくれる人の目の色が違います」(森氏)。
一方、議席奪還が悲願の自民は県議を4期務めた小林氏を擁立。「プレッシャーは死ぬほど感じている。皆さんの応援を力に変えていく」(小林氏)。
今後も党幹部が応援に来る予定だという両者。1議席を争う3度目の戦い、軍配はどちらに上がるか。
◆過去2回の新潟選挙区 2016年から改選定数が「2」から「1」に減少。16年は野党統一候補となった森裕子氏(当時・無所属)が自民候補をわずか2279票差で破り当選。前回19年も野党統一候補の打越さく良氏(当時・無所属、現・立民)が自民候補に4万票余りの差で勝利している。自民は新潟の参院議員が不在の状態で迎えた昨年の衆院選では、新潟全6選挙区で小選挙区の当選は2人にとどまり、4人が比例復活と劣勢。岸田政権の高支持率を背景に議席奪還を狙う。
https://hochi.news/articles/20220626-OHT1T51197.html