0001きつねうどん ★
2022/07/18(月) 07:06:54.34ID:CAP_USER陝西省西安で、2月下旬、建設途中で工事が止まったままのマンション＝坪井千隼撮影
【北京＝白山泉】中国で住宅ローンを組んでマンションを購入した所有者が、ローン返済拒否を通告する動きが広がっている。先にマンション購入代金を支払ったものの、完成しないまま放置される事案が増加し、購入者の怒りが募っているためだ。不動産への信頼低下で、不良債権など金融リスクの拡大を招く懸念があり、当局が警戒を強めている。
◆資金不足で工事中断、未完の部屋に住む人も…
今年6月末、江西省のマンション購入者のグループが「住宅ローン返済を停止する」と宣言する文書がインターネット上に出回った。マンション建設が1年以上停止していることが理由。香港紙によると「自身の権利を守るため」として、10月までに工事を再開しなければ翌月から返済を停止するという。
中国の不動産開発業者は、マンションを完成前に販売し、その資金を活用して建設を進めるのが一般的だ。しかし、中国恒大こうだい集団が昨年、資金繰り難で債務不履行に陥るなど、中国の不動産市場は低迷した。多くの開発業者が資金不足で工事を完遂できず、放置されるマンションが全国に広がった。未完成のまま部屋に荷物を持ち込んで住む人も出ている。
こうした中、ネットに出回った文書が未完成マンション購入者を刺激し、ローン返済拒否の動きはたちまち全国100カ所以上に拡大。危機感を募らせた中国の規制当局は緊急会議を開いた。中国メディアによると、主要銀行は14日、相次いで声明を発表し、「ローン業務の規模は比較的小さく、銀行経営への影響は大きくない。リスクは制御可能だ」との認識を示した。
◆小麦やニンニクで住宅購入費を代用できる!?
一方、香港紙によると、放置されたマンション建設計画は、中国の住宅ローン残高の約1.4％を占め、全てが債務不履行となれば不良債権は5610億元（約11兆5000億円）に上るとの試算もある。対応を誤れば中国経済の長期的な停滞を招きかねない。
中国の不動産市場は低迷が続き、15日に公表された今年1～6月期の住宅販売額は前年同期比で3割減。農村部では一時期、小麦やニンニクで住宅購入費を代用できる政策まで出されたほどだ。不動産開発の低迷により、土地売却収入に頼った地方政府の財政悪化も指摘されている。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/190290/
