ある韓国人の「寿司屋での言い分」が物議…!
尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権誕生後、韓国では日韓関係改善のムードが広がる中、7月5日の中央日報で『日本居住韓国人女性、寿司屋で「お金を無駄使いした」差別に怒り』という記事が出て、話題になった。

この記事は、中央日報がネットコミュニティサイトで盛り上がっている問題として「銀座に位置した高級寿司屋」としながら、銀座のフランチャイズ寿司店を訪問した経験談をもとにしたものだ。まずは銀座という立地は高級だが、フランチャイズ寿司店は銀座にあれば高級寿司屋になるのか?と素朴な疑問を持ちつつ、記事を読んでみた。

ネットコミュニティサイトに投稿をした韓国人当事者の言い分は、「最初はそうでなかったが、お寿司を食べる途中で私が外国人であることに気付いたのか、その後から出てくる寿司は突然わさびの味が強くなって塩だらけになり舌の感覚が消えた」。

さらには、「お皿のそばに虫の死骸があるのに、ある従業員はそれを見てもすぐに片づけず突然お皿を変えるとしてお皿で虫の死骸を覆って巧妙に虫を片づけた」というものらしい。

それだけではない。「最初は私が左利きであることを知って漬けものを左側に置き、虫が出てきた後には私が使いにくいように右側の隅に置いた」というのだ。

これが「日本の現実」だって…?
また、「同行した人々には『塩が良いか、醤油が良いか』としてお任せに似合わない質問をした」とも話しているが、そもそも『塩が良いか、醤油が良いか』とのお店側の質問に対してはこの話を投稿した本人の知識不足であるように思える。

最後に「シェフは『なぜこのようにゆっくり食べるのか』としてまるで早く食べて出て行けという態度を見せた」「私たちのテーブルには最後のデザートも提供されなかった」と、お店の感想を述べながら、着物姿の女子職員1人がAさん一行をあざ笑ったと主張しているのだ。

この投稿があがったコミュニティサイトでは反日的な意見も多く出ている。いずれにしても、この投稿者の主観があたかも「日本の現実」であるかのような印象を与えてしまうことには、違和感を禁じ得ない。

そんなことをいえば、筆者が韓国でラーメン店に行った際、客が話すことに夢中でのびたラーメンになっていることも頻繁にみている。

つい先日もミシュラン・ガイドで紹介されたソウルの蕎麦屋に行った際、隣のお客が話に夢中で蕎麦がのび、その蕎麦を箸で遊びながら会話をする韓国のOLを見たばかりだ。

それで「蕎麦がのびていた」などとクレームされれば、店としてはたまったものではないだろう。

ひよこ饅頭、白い恋人、堂島ロール…
筆者は韓国で日本の製菓、加工食品、飲食店のアドバイザー、コンサルティングをしていた。