0001きつねうどん ★
2022/07/29(金) 12:21:35.71ID:CAP_USER展示エリアの入り口=2022年6月29日午後3時、佐賀県武雄市の県立宇宙科学館、長沢幹城撮影
教科書には1行しか登場しない、生態系ヒーロー「解体戦隊スカベンジャー」を知ってるかい――。
知名度が低いが、生態系を陰で支え、地球にとってなくてはならない腐肉食や屍肉(しにく)食の動物「スカベンジャー」を紹介する展示が佐賀県立宇宙科学館で9月25日まで開かれている。
スカベンジャー(Scavenger)とは、動物の死骸を食べる動物たちを指す英語で、海底に沈んだ魚やクジラなどの生き物を食べるオオグソクムシやヌタウナギ、カニなどがいる。地上では動物の死体を食べる「死出虫(しでむし)」とも書かれるシデムシや、カラスなどもこれにあたる。
同館学芸員の増田直久さんは、中学生の理科や高校生の生物の教科書でスカベンジャーを説明していなかったり、短い文章で簡単に説明されたりしているため、もっと知って欲しいと展示を思い立ったという。
展示では、ハクジラの骨を使って、深海に沈んだクジラの死骸にオオグソクムシが群がる様子を説明するコーナーや、ティラノサウルスの歯の化石を使って、恐竜の食性を説明するコーナーもある。
増田さんは、「腐肉や屍肉と聞くと嫌悪感を持つ人が居ると思いますが、スカベンジャーは海や森の豊かさを守る大事な役割を担っていることを知って欲しいです」と話す。また、ゴミ問題に触れ、「人間が出すゴミは、自然に分解されたり、なくなったりしません。ゴミ問題を考えるきっかけになれば」と語った。
常設展示観覧料(大人520円、高校生310円、小中学生200円、4歳以上の幼児100円)が必要。月曜休館(8月中は休館日なし)。問い合わせは同館へ。(長沢幹城)
https://www.asahi.com/articles/ASQ7X6RPDQ6YTTHB00T.html