0001きつねうどん ★
2022/08/03(水) 07:03:46.81ID:CAP_USERまず、事件ニュースによく出てくる“バールのようなもの”とは何だろうか?ニュース解説の専門家でもある番組秘書・野村明大アナによると、金庫破り事件などで犯行に使われた道具が見つかっていない場合、警察は記者に「バールのようなものが使われた」と説明するという。それをそのままニュースで伝えるのでよく耳にするようになったそうだ。“ようなもの”と言ってしまうと、バールそのものではないことになってしまうので、「バールか、バールのようなもの」がより正確ではないか?との突っ込みもある。
政治に関するニュースによく出てくる“政府首脳”や“政府筋”という言葉も謎だ。結局誰のことなのか。名前を出さずにこんな言い方をするのはなんだか怪しい。
そこで番組から論客たちへの質問は「政府筋の情報を信用できるか」というもの。
今回初出演の長野智子氏(キャスター・ジャーナリスト)は具体的な例を出して「信用できない」と回答。
「去年の広島の平和記念式典の時に、菅総理が挨拶状を、ページを飛ばして読んでしまい、なぜ飛ばしたのかという話になった。ニュースでは“政府筋”の話で、『のり付けされていた。事務方のミスである。』と伝えられた。 そんなことあるのかな、とみんな思った。するとジャーナリストの女性が、総理は挨拶文を壇上に置いてその場から去ったので、広島市が保管しているのでは?と気づき情報公開請求した。それを確認するとのり付けは全くされてない綺麗な挨拶文だった。結果的にそのニュースは間違っていたということだ。この件に関して某通信社に問い合わせたところ、『政府関係者が言ったことをそのまま報じたので間違いではない』と答えたという。しかし“事実”ではない。“政府筋の話”とは、そういう風に伝えるから、信用できない。」
報道で事務方のミスとは伝えられたこの件、実際にはのり付けがなかった、ということはあまり伝わっていない。重要な話だ。
門田隆将氏(作家・ジャーナリスト)がこれに続く。
「記者たちの怠慢による産物だ。要するに政府の人が言ったことをそのまま右から左に報じている。 裏取りしないといけない。その作業を怠り、非常に楽な商売をしている。」と手厳しい。
須田慎一郎氏(経済ジャーナリスト)が経験から語る。
「自分は20代の頃、数年間新聞記者をやっていた。実は“裏取りしない”のが記者。担当記者、番記者というのがあって、相互の信頼関係、持ちつ持たれつもたれあい、の構図がある。のり付けなんかされてないだろうと思っても、そう書くことで情報を流した相手に対して貸しを作る。そんな閉鎖的な状況の中で『のり付けされてなかった』と書いたら次からオフレコ懇談に呼ばれなくなる。」
番組議長・黒木千晶アナがメディアの立場として補足する。
「職業倫理として取材源の秘匿が大前提。先ほどのブラックアウト(大規模停電)の議論の中で須田氏が“電力会社によりますと…”と言っていたように、取材先との関係もある。」
ところが須田氏が「だから$#*@●◇(放送ではサイレンが鳴った)って言えない。」とどうやら実名を出したようで、黒木アナが目を丸くした。