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 8月8日、ソフトバンクグループが2022年4~6月の決算発表をおこなった。最終損益は3兆1627億円の赤字。四半期では創業以来最大の赤字となった。

 説明会には会長兼社長の孫正義氏が登壇。冒頭で孫氏は、「徳川家康三方ヶ原戦役画像」をスライドに映し出した。家康が武田信玄との合戦に大敗し、慢心を戒めるため自らの姿を描かせたとされる肖像画 “しかみ像” だ。

 肖像画をバックに「私もソフトバンク創業以来、これだけ大きな赤字を四半期で2回連続計上したことを反省し、戒めとして覚えておきたい」と語った孫氏。

 ソフトバンクは2022年1~3月の四半期にも2兆1006億円の赤字を計上しており、6カ月で約5兆3000億円の損失を出したことになる。孫氏は「大きな利益を出したとき、やや有頂天になる自分があった」と反省を口にした。

 巨額損失の理由は、所有するアリババ株の暴落など海外の投資ファンド事業が不振だったことに加え、円安の影響もあったとしている。ネット上では、途方もない数字に驚く声も多いが、何より注目を集めたのは、“しかみ像” だ。

《大赤字の決算報告の会見に、三方ヶ原の家康像を持ち出すあたり、さすが歴ヲタの孫隊長w》

《同じ過ちは2度と繰り返さないとの決意でしょう。それに家康肖像画を用いるとは、孫さんらしい》

《やっぱ孫さんは歴史が好きなんだなあ》

「孫さんの歴史好きは有名です。20代の頃、慢性肝炎を患って入院していたとき、歴史書やビジネス関連本を4000冊も読み漁ったそうです。孫さんが好きな歴史上の偉人は、まず坂本龍馬、そして織田信長だそうです」(ITライター)

 ただし、なかにはこんな意見も。

《野暮を承知で申しますが、この家康肖像、三方ヶ原の敗戦とはまったく関係がなく、自らを戒めるために書かせたという由緒も作り話です》

「近年、この肖像画は三方ヶ原の戦いとは無関係とする説が有力になっています。そうした記録はなく、『戒めに描かせた』説が広まったのも昭和以降。さらに、描かれたのは後世になってからという説もあります。これらの説が出てきたのは最近なので、孫さんは知らなかったのかもしれません」(歴史研究家)

 さらには、こんな声まで。

《孫さん、家康に例えるのは良いけど、好転するには信玄の死去みたいな神頼みしかないじゃん》

《孫社長は考え違いをしている。徳川家康は武田信玄との戦から這々の体で逃げ帰ったが、あなたの今は、まだ渦中であり茨の中。生きて帰れるかどうかはこれからだ》

 2023年のNHK大河ドラマは『どうする家康』。どうする、正義?

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