0001きつねうどん ★
2022/09/08(木) 21:39:29.44ID:CAP_USERhttps://www.yomiuri.co.jp/media/2022/09/20220908-OYT1I50076-1.jpg?type=large
店内で自家製のたくあん漬けなどを手にする福富さん（兵庫県豊岡市で）
沢庵和尚は但馬の戦国大名・山名氏の重臣の家に生まれ、江戸幕府の３代将軍・徳川家光から厚く帰依された。たくあん漬けの起源については諸説があるものの、沢庵和尚が家光を大根漬けでもてなしたことから、その名がついたとの説もある。
カフェ「いずしとわ」を開業したのは福富裕貴さん（３４）。出石町材木にあるかつての実家を改装し、自家製のたくあん漬けを添えたランチメニューなどを提供しつつ、販売もしている。
たくあん漬けに関心を持ったのは、地元の「出石まちづくり公社」に勤めていた５年ほど前。公社が運営する物販施設で地元産の品の取り扱いがなく、「沢庵和尚の故郷としてさびしい」と製造を発案した。
和尚ゆかりの宗鏡寺（出石町東條）で製法を学び、自ら漬けた試作品を観光客らに販売したが、「１本丸ごと買い求めてもらうには、味わってもらったり、加工したりする場が必要」と痛感したという。
独立を決意し、昨年夏に退職。町内の農家が培した大根の収穫作業にも加わり、米ぬかに漬け込むなどの準備を進めてきた。寒風にさらしてうまみを引き出し、保存料などを使わないという昔ながらの製法を踏み外さないように漬け込んだ。
多様な食べ方でたくあん漬けの魅力を伝えようと、自家製の「たくあんドレッシング」を使ったサラダサンドイッチも開発。女性客を中心に人気が広がり、手応えを感じている。
「地元の歴史に結びつく特産品として、皿そばのように『出石にはたくあん漬けもある』と観光客に思い起こしてもらえるようにしたい」と福富さん。「将来は、地元の飲食店や土産物店に出荷できれば」と夢を膨らませている。
営業時間は午前１１時～午後５時。木曜定休。問い合わせは「いずしとわ」へ。
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