韓国で「美しすぎるファーストレディ」として大人気だった尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の夫人である金建希(キム・ゴンヒ)女史が、ここへきてスキャンダルが続々と発覚して、話題騒然となっている。

一時はファンクラブまでできるほどの人気ぶりだったが、そのファンクラブで“機密情報流出疑惑”が出てくるなど、ボロボロと身から錆が出ている形だ。

ドイツ・モーターズ株価操作事件、学歴および経歴詐称、大統領公館の内装工事受注特別待遇疑惑、大統領夫婦の外国訪問時における民間人同行問題などなど、疑惑が後を絶たない彼女はこれから一体どうなってしまうのか――。

その最前線をレポートしよう。

ファンクラブの“重大問題”
韓国の歴代ファーストレディとして、とてもじゃないが考えられないようなことが起きている。

現在、会員数が3万人に迫っているファンクラブ運営者は、SNS上で「犬がほえても、金建希ファンの熱狂はつづく」と主張しているが、韓国国民からは批判の声が高まっているのが現実だ。

しかも、そのファンクラブを通じて、金女子が龍山の大統領室庁舎執務室で撮った写真で“機密情報”を流出させたと指摘されているのだから、まさに本末転倒でもある。

株価操作、論文盗作…
そんな金女史については、ドイツ・モーターズ社をめぐる「株価操作騒動」もまだまだ収まらない。

2010年10月から翌年1月まで、投資顧問会社、李某代表(拘束済み)が金女史名義のふたつの口座で49万余株(約18億ウォン)を購入。また、125万余株(約40億ウォン)の株価操作の取り引きが金女史の口座で行われたという。

しかし、この件については、文在寅政府時から検察が2年半以上調査してきて、ドイツ・モーターズの会長が逮捕されているが、金女史については“疑惑”のままでいまだ進展がない。金女史の口座が使われたとしても、本人が株価操作をしたかどうかはわからないということだろうが、いま数々の疑惑が噴出している中にあって再び“捜査”が加速する可能性も出てきたわけだ。

金女史をめぐっては、博士論文盗作疑惑も浮上していた。

そうした中、先月1日、国民大学は「金建希女史による論文4件の盗作疑惑」について再調査し、最終結論を出した。

しかし、それは論文は「問題なし」というものだったため、あっという間に激しい批判の嵐が巻き起こった。さらに、国民大教授や論文を盗作された当事者も反発する騒動に発展しているのだ。

大統領の支持率が急落…!
韓国社会世論研究所(KSOI)の調査で、国民大が金建希女史の論文を盗作ではないと結論したことに関する調査結果は、全体回答者の64.2%が「間違った決定」と答え、「正しい決定」という返答は21.2%にとどまり、不正評価が3倍以上となった。