石川県が開発した高級ブドウ・ルビーロマン。その苗木が韓国に流出していたことがDNA鑑定で明らかになったことを受け、馳知事は14日、農林水産省の幹部に「知的財産権の保護」を求める要望書を手渡しました。

 知事室を訪れたのは農林水産省の幹部。馳知事が要望書を手渡しました。

馳知事:
「一言でいえばルビーロマン対策ということになりますが、極めて石川県にとりましても象徴的な事案でありましたので、農水省に対する要望ということでお願いいたします」

 要望書の内容は「知的財産権の保護」に関するものです。

 8月、県が開発に14年かけた高級ブドウ・ルビーロマンの韓国流出が発覚しました。県は韓国でルビーロマンの品種登録を済ませていなかったためにお手上げの状況になっています。

馳知事:
「あえてはっきり言いますけど、『ルビーロマン事件』対策です。やはり商品をせっかく苦労して開発したが、それは残念ながら海外では十分に守られていない。政府として一体的に対応して頂きたい」

 馳知事は独自の人脈で農水省幹部に知的財産権の保護について直談判し、制度の改革を訴えたのです。これに対し農水省の幹部は…。

農水省幹部:
「日本の方々が長い年月をかけてコストもかけてつくられたというものが海外に流出している。政府としてもそういう事態というのが起こらないようにしっかりやっていきたい。今までのやり方と変えて知的財産権を守っていくという方向で一体となってやっていく」

https://www.ishikawa-tv.com/news/itc/00253743