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爆笑問題の太田光(右)と田中裕二(C)日刊ゲンダイ

 爆笑問題の太田光(57)が2日、自身がMCを務めるTBSの情報番組「サンデー・ジャポン」で、先週に続いてまた旧統一教会を擁護するかのような発言をして、SNS上でもまた《#太田光をテレビに出すな》というハッシュタグが飛び交った。

「太田さんの“悪い癖”が裏目に出ちゃっている感じですね」と、ある放送作家がこう続ける。

「昔から頑固で、否定されたらムキになって持論を曲げずに暴走する。並のMCなら騒ぎになった時点で“地雷”は避けて通るようになりますが、太田さんは破滅願望があるのか、あえて踏んで騒ぎになることを楽しんでいるところがある。誰もが知る、そんな太田さんの性格も、今までは“毒”として世間に受け入れられてきましたし、タブーが少ないからこそ爆笑問題が売れたわけですが、こと統一教会に関する話題は“拒絶反応”の方が上回ってしまっています」

 爆笑問題の“売り”が完全に裏目に出てしまっているようで、「もちろん何を言おうが発言は自由ですけど、この先のことが心配になります」と、在京キー局プロデューサーもこう明かす。

「爆笑問題は、“お笑い第3世代”のダウンタウンより遅咲きの“3.5世代”なんて言われますが、ダウンタウンは別格として、MCの世代交代はどんどん進んでいます。ひとつ下の第4世代のトップはくりぃむしちゅーで、第5世代は有吉弘行さんとサンドウィッチマン、そして今の中心は、さらに若い第6世代の千鳥とかまいたちに移りつつある。もちろん現場を仕切るスタッフも、とにかくコンプライアンス重視の“いい子ちゃん”に若返っています。暴走しがちな太田さんの“毒”が相対的に強まってしまって、若い現場のスタッフにはコントロールできなくなりつつある。それを視聴者が面白がっているうちはよかったんですが、だんだんそうでもなくなっている。爆笑問題は唯一無二の存在だけに、世代交代の波にのまれないか心配になります」

 確かに第4世代以下の人気MCは、そうは言っても暴走まではしない。もちろん第3世代にもダウンタウンをはじめ、ウッチャンナンチャンや出川哲郎など、まだまだ第一線で活躍している芸人もいるが、果たして爆笑問題は……。9月から公式YouTubeチャンネルを開設したのも「思ったことが言えない今のテレビ業界に対する不満と、自らの危機感の裏返し」(前出の放送作家)なのかもしれない。

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