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(米エスコンディード市警のフェイスブックから)

「卒業おめでとう」──写真は9月23日、米コロラド州エルパソ郡で行われた保安官学校の卒業式のひとコマだが、この2人をめぐる感動的なエピソードが米国で話題になっている。

 卒業生のナタリー・ヤングさん(22=写真左)に保安官代理のバッジをつけているのは、コロラドとは無関係のカリフォルニア州エスコンディード市警のジェフ・バルディビア巡査部長だ。

 一体、どういうことかというと……。

 22年前、ジェフさんはエスコンディードで、保護観察下にあった母親が育児放棄し、栄養失調寸前だった生後6週間の女児を保護した。女児はコロラド州の別の家庭に引き取られて成長したが、それがナタリーさんなのだ。

 先日、ジェフさんはナタリーさんの育ての母親シェリー・ヤングさんから連絡を受け、「あなたが助けた赤ん坊が今度、エルパソ郡保安官学校を卒業します。ぜひ式に出席して、保安官代理のバッジをつけてやってください」と招待された。

 ジェフさんは、「22年前、実の母親から女児を引き離したのが誤った判断ではなかった」と知って心から喜んだ。もちろんシェリーさんの申し出を受け、コロラドに赴いた。ジェフさんは、バッジをつけたことについて、地元メディアにこう語った

「彼女の人生において、こんなに重要な役目が果たせて、心から光栄に思います」

 ナタリーさんは、赤ん坊の自分が危険な状態だった時に、警察官のジェフさんから助けられたことをシェリーさんから知らされ、自分も将来、人々を守る仕事に就きたいと思うようになったそうだ。素晴らしい!

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/313242