かえって"皇室の危機"が深まる…「即位の可能性が低い」秋篠宮邸改修に44.5億円もかけた政府の不可思議 10/28
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■秋篠宮邸改修関係費が44億4600万円

 去る9月30日、令和2年(2020年)3月から着工していた秋篠宮邸の改修工事が、新型コロナ禍の影響などもあり、予定より半年遅れで終了した。
 改修費用は当初、総工費約33億円と報じられていたが、最終的には約34億6600万円に膨らんだ。これに、工事中に秋篠宮家ご一家が仮住まいをされた「御仮寓所(ごかぐうしょ)」の建築費の約9億8000万円を加えると、関係費の総額は約44億4600万円になる。

 一方、天皇陛下ご一家がお住まいになる御所(ごしょ)の改修費用は、質素を旨とされる陛下のお考えもあり、わずか約8億7000万円に抑えられていた。
 ちなみに毎年、秋篠宮殿下に支出される皇族費も、皇太子に準じた待遇ということで、定額(3050万円)の3倍になっている。

■皇太子と「傍系の皇嗣」の違い

 しかし見逃せないのは、秋篠宮邸の呼び方が“皇嗣御所”などではなく、もとの「秋篠宮邸」のまま何ら変更されないことだ。
 また、皇太子が外出されることを正式には「行啓(ぎようけい)」と申し上げるのに対し、秋篠宮殿下の場合は、皇嗣になられてからも一般の皇族方と同じように、「お成り」と申し上げ続けている。

 このあたり、“直系(天皇と親子関係の線でつながる系統)の皇嗣”で次の天皇になられることが確定している「皇太子」と、その時点の巡り合わせで皇位継承順位が第1位であるにとどまり、
即位されることが必ずしも確定したお立場ではない“傍系(直系から分かれた別の系統)の皇嗣”について、宮内庁として区別する姿勢が見られる。
 一般的な位置付けとして、天皇・皇后に男子がお生まれになれば、法制上、その瞬間に皇位継承順位が第2位に変更されて「皇嗣」でなくなる、というのが“不確定”な傍系の皇嗣のお立場だ。

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