0001きつねうどん ★
2022/11/16(水) 11:55:32.58ID:ljBUf7So遣米使節団の小栗が約160年前に米国から持ち帰ったねじ=神奈川県横須賀市で2022年11月11日午後0時3分、橋本利昭撮影
神奈川県横須賀市汐入町1の「よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸」で、長さ5センチほどの1本のねじの展示が始まり、話題を呼んでいる。透明なケースに入れられ、記者の取材中もケースを開けることは許されなかった。いったいどんなねじなのか。
ねじは黄金色の真ちゅう製。一見すると、何の変哲もないただのねじだ。だが、ミュージアムを運営する市に聞くと、日本の近代化と縁が深い貴重なねじだという。
実はこのねじは、幕末の重臣、小栗上野介忠順(こうずけのすけただまさ)が約160年前に米国から持ち帰ったもの。所蔵する小栗の菩提(ぼだい)寺の東善寺(群馬県高崎市)の協力で展示が始まった。
小栗は1860年、遣米使節団のメンバーとして渡米し、海軍造船所などを視察し欧米の工業技術の高さを痛感。帰国後、幕府に製鉄所の建設を進言し、現在の米海軍横須賀基地(横須賀市)周辺に近代化の礎となった「横須賀製鉄所」が建設された。
精巧に大量生産されたねじは、欧米の優れた工業技術を示す象徴的な存在だといい、実業家の渋沢栄一が主人公のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」にも、小栗と一緒にねじが登場した。市は「日本近代化の父といわれる小栗のねじに込めた熱い思いを感じてほしい」と話している。展示は12月7日まで。入館無料。【橋本利昭】
https://mainichi.jp/articles/20221115/k00/00m/040/280000c