キーウで2022年12月13日、パリの国際会議にオンラインで出席するウクライナのゼレンスキー大統領=ロイター
 ウクライナ国防省の軍情報総局広報官は17日、降伏して安全にウクライナ軍の捕虜となる手順を電話やチャットで説明する同国のプロジェクトを利用したロシア軍兵士や親族らが120万人を超えたと述べた。テレビ番組での発言をウクライナのニュースメディア「ウクライナ・プラウダ」が伝えた。

【画像】ウクライナ攻撃ドローン部品に「メイド・イン・ジャパン」 なぜ転用

 「生きたい」と名付けられたこのプロジェクトでは、連絡を取ってきた人に対し、個別に具体的な降伏方法を説明する。

 広報官によると、今のところ多いのは、捕虜についての直接的な申し入れよりも、「プーチン(ロシア大統領)の血にまみれた不公正な戦争の中、命を保つ可能性があるかどうかを確かめる」内容で、兵士本人や親族からの問い合わせだという。ロシアが9月に始めた「部分的動員」で招集された兵士が、ロシア国内から連絡を取ってくるケースが目立つとしている。

 ロシア国内ではプロジェクトのサイトへのアクセスは遮断されている。

https://www.asahi.com/sp/articles/ASQDG7SKLQDGUHBI03N.html?iref=sp_ss_date_article