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一部の照明が点灯しているものの薄暗い「のぞみ18号」の車内=愛知県内で2022年12月18日午後4時44分、谷口豪撮影

 18日午後1時ごろ、東海道新幹線の名古屋―豊橋間で停電が発生し、東京―新大阪間の上下線で一時運転を見合わせた。JR東海によると、午後5時から順次運転を再開したが、乗客は4時間余り車内で足止めされ、各地の駅では運転再開を待つ人たちで混雑した。

 漫才日本一決定戦「M―1グランプリ」の取材のため、新大阪駅から東京駅に向かっていた記者も影響を受けた。

 乗車していた「のぞみ18号」は午後1時ごろ愛知県内でいったん停車。動き始めた約10分後に同県岡崎市付近で再び止まり、車内も停電した。午後2時すぎに相当な時間がかかるとのアナウンスがあると、あちこちからため息が漏れた。

 空調が止まり、水洗トイレも使えなくなり、午後3時半ごろ、簡易トイレが設置され、多い時で30人くらいの列ができた。午後4時すぎ、簡易トイレがなくなった旨の情報が流れると「早く言ってよ」という叫び声が上がった。

 車内の室温が上がって暑くなった時もあったが、連結部分のドアを少し開けたことで、少し肌寒さも感じた。

 一方、JR新大阪駅構内では、切符の払い戻しを求める人たちが窓口前で列を作り、駅員らがホームに集まった人などの導線を確保するために対応に追われた。【谷口豪、隈元悠太】

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