元総務相で経済学者の竹中平蔵氏(71)が11日までに自身のツイッターを更新。自民党の麻生太郎副総裁の防衛費をめぐる発言を批判した。

 麻生副総裁は9日に福岡で行われた会合で、防衛費増額に伴う政府、与党の増税方針に
「反対の反応が出てくる可能性も覚悟していた。
ある程度の増税があり得ることも含めて、真剣に取り組んでいる姿勢を評価していただいている」と述べ、
国民の理解を得られているとの認識を示した。

 竹中氏は「防衛費の増額は必要だ」とツイート。続けて
「そのため政府は国民の『負担』を求めている。しかし『負担=増税』は間違っている。
無駄な補助金、非効率な社会保障を削り、既得権益者に『負担』を求めるべき。
麻生副総裁の、増税への国民の理解が進んでいるという発言は、全くの見当違い。
増税を当然視する新聞の罪も大きい」と増税については否定的な考えをつぶやいた。

 竹中氏は以前にも出演した番組で
「防衛費を増やさなきゃいけないというのは、逃れられない事実だと思います」としながらも
「歳出削減でまずやるべきだという姿勢を、まず政府に示して欲しかった」と注文を口にした。
そして、「歳出削減の候補として、社会保障費を挙げ「社会保障費が三十何兆円でしょう?
1割減らすのは大変だけど、1割減らしたらかなり出てくる」と指摘。
「今の社会保障はご承知のように、経団連会長にも年金を渡していて、
本当に必要なところに行っていない代わりに、不必要なところに行っている」と批判。
「まず目標を決めて、何年間に1割社会保障を削減して、そういうプランになってほしい」と、増税ありきの考えには疑問を呈している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7e1d61d4835e52046b76984ac47f2888528f1ce6