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2023/01/23(月) 21:47:23.62ID:BcCsM0LLhttps://news.yahoo.co.jp/articles/49bd01a04fbc46bab7352d8b040fda44b3d2107f
横浜市立大学の研究グループは「発症後の早い段階で細胞死を起こした肺胞上皮細胞から放出される分子が新型コロナウイルス重症化の引き金となっている可能性がある」と発表しました。このニュースについて竹内医師に伺いました。
[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
横浜市立大学の研究グループの発表内容とは?
編集部:
横浜市立大学の研究グループの発表内容について教えてください。
竹内先生:
今回紹介する研究は横浜市立大学のグループによるもので、「ARDS(急性呼吸窮迫症候群)となった新型コロナウイルスの重症患者は、発症後早期に起こる胞上皮細胞の傷害が重症化を誘発する」との仮説を検証しました。
研究グループは横浜市立大学附属病院に入院した新型コロナウイルスの重症患者をARDSグループと非ARDSグループに分けて、健康な対照グループと比べて、肺胞上皮細胞における細胞死のメカニズムについて検討しました。
血液中および気管支肺胞洗浄液中の肺組織傷害特異的マーカーを解析した結果、ARDSグループでは、発症後早期に主にネクローシス、つまり細胞内のDAMPs(ダメージ関連分子パターン)を放出して炎症を引き起こすことによる細胞死が原因で、肺胞上皮細胞死が引き起こされていることが分かりました。
また、ARDSグループでは、ネクローシスを起こした細胞から放出される代表的なDAMPsであるHMGB1(核内タンパク質分子)の血中濃度の上昇も認められたとのことです。
次に、新型コロナウイルスの動物モデルを用いて肺胞上皮細胞の詳細な細胞死のメカニズムを検討したところ、ネクローシスおよびパイロトーシスと呼ばれる分子的に制御されたネクローシスが生じました。
この動物モデルに抗HMGB1抗体を投与したところ、肺組織傷害が軽減されたそうです。
こうした結果から研究グループは「細胞死を起こした肺胞上皮細胞から放出されるDAMPsが、新型コロナウイルス重症化を防ぐ上で有望な治療標的である可能性が示された」としています。
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