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https://news.yahoo.co.jp/articles/297ce913e3a6ee9455ae045c94b8e47347907d8b

「憎しみよりも悲しいという気持ちがある。人が死ぬのはどんな理由であれ悲しい」

 1日、そう語った宮台真司さん(63)。昨年11月29日に、教授を務める東京都立大学で複数回切られる襲撃事件に遭っていた。それから2カ月、犯人として浮上したのは、昨年末に自殺していた倉光実容疑者(41)だった。

【画像あり】犯行当時にはカバンや帽子を身に着けていた

 自殺現場は、実家から300mほど離れた別宅。襲撃事件から一週間後、この家に起こったある変化を、近隣住民が見ていた。

「リフォーム業者が倉光容疑者の家に来て、2階の雨戸の戸袋に2枚、鉄板のようなものを取りつけたんです。窓をふさいだわけでもなく、いったい何がしたかったのか……」

 じつは、この別宅は近隣では“注目”の物件だった。

「8年ほど前、ここは『エホバの証人』の集会所だったんです。倉光容疑者のお母さんが信者で、この家に信者らしき人が20人ほど集まって、大きな笑い声が聞こえてくることがよくありましたよ。あるときは『行ってきまーす』という声も聞こえたので、布教の拠点になっていたようです。

 実際、私も倉光容疑者のお母さんに勧誘されました。5年ほど前、集会を見なくなったと思ったら、倉光容疑者が住み始めたんです。仕事をしている様子はなく、毎日図書館に通っていたみたいです。自転車で20分ほどの図書館で何度か見かけました」(同前)

「エホバの証人」に問い合わせると、倉光容疑者の母が現在も信者であるとしたうえで、「宗教活動の拠点ではないが、伝道活動に参加する前後に、友人とお茶や食事をするために別宅を使用していたようです」「倉光実さんはエホバの証人とは一切関係ありません」と回答した。

“宗教2世”だったという倉光容疑者。いまだ犯行の動機は、何も浮上していない。